2021年11月30日火曜日

日本のロケットエンジンマップ, Japan's Rocket Engine Map

日本のロケットエンジンマップ,  

Japan's Rocket Engine Map





Update:2021.11.30


Google Mapを用いて、日本中のロケットエンジンが見ることが出来るスポットの地図を作製した。




                






2.ロケットエンジン展示施設に関する特徴等


この地図は、日本全国のロケットエンジンが見れる場所をプロットしたものである。作成していて、以下の気づきを得たので、箇条書きで書き記す。

  • 大型ロケットエンジンは、LE-5とLE-7が多い。これは、H-2ロケット開発時に試験されたエンジニアリングモデルが全国の博物館等に貸与、配られたものだと考えられる。(H-3ロケット開発時のLE-9はどうなるのだろうか?)
  • 海外製ロケットエンジンは珍しく、数える程である。海外製ロケットエンジンは、JAXA種子島宇宙センターの非定常見学コース、静岡理工大学 静岡航空資料館(大阪 交通博物館からの移管)、コスモアイル羽咋、新潟市西蒲区 西川不動産倉庫(展示場) の私設博物館で見られる程度である。
  • 海外製ロケットエンジンの展示数が一番多いのは、新潟市西蒲区 西川不動産倉庫(展示場) の私設博物館である。 V-2 (A-4) ロケットエンジン 初期型、Rocketdyne LR105 ロケットエンジン 燃焼器 (Atlasロケット 第1段目)、Aerojet LR87 ロケットエンジン (Titan ロケット 第1段目)、Aerojet AJ10-137 ロケットエンジン (アポロ司令船SPSエンジン)を所有しており、大型ロケットエンジンの数量は、国内最大級であり、JAXA等の展示施設に引けを取らない充実度である。
  • 公的な博物館でも、ロケットエンジンの展示は数える程であり、大きな博物館でも展示されているエンジンの数は1基のことも多い。
  • このことから、1基のロケットエンジンがあるだけで、博物館を名乗ることができる。