2025年1月4日土曜日

1990-2025年の宇宙開発及び関連社会イベントのまとめ(2005-2025の背景)

 1990-2025年の宇宙開発及び関連社会イベントのまとめ(2005-2025の背景)



1.冷戦終結・ソ連崩壊(1991)からの宇宙技術協力(1990年代-2014年)

  クリミア危機(2014)、ウクライナ戦争(2022-)へ


 ・NASAの予算削減(GDP比0.5%以下)・計画見直し【宇宙開発は軍事に関連】
   ・宇宙ステーション「フリーダム」がISSとして計画統合(1993)
   ・National Aero-Space Plane(NASP/X-30)SSTO 計画中止(1993)
   ・DC-X Delta Clipper 計画中止(1995)
   ・X-33 Venture Star SSTO 計画中止(2001)
   ・X-38 ISS緊急脱出用クルーリターンビークル計画中止(2002)

 ・シャトル-ミール計画(1994-1998)
 ・宇宙ステーション「フリーダム」がISSとして計画統合(1993)
   ・ISS建設(1998-2011)
 ・ロケットエンジン技術の輸入
   ・AtlasV:RD-180(2002, Antares(NK-33(AJ26-58))(2013)
   ・K-1(NK-33 or NK-43) 
             Rocketplane Kistler COTS採用, 倒産(リーマンショック)

 ・9.11以後の対テロ戦争、イラク、アフガニスタン(2001-2014 (2021))
   大国間の戦争想定から対テロ戦争への移行
  ・クリミア危機(2014)RD-180の代替手段の模索開始
  ・ウクライナ戦争(2022-)

2.日本の宇宙輸送系・基幹ロケット系(1990-2025)

 ・純国産大型液体ロケットH-II 開発成功(1994)・H-II 8号機打ち上げ失敗(1999)
 ・J-I 固体ロケット開発成功(1996)
 ・世界最大の固体ロケットM-V 開発成功(1997)・M-V 4号機打ち上げ失敗(2000)

 ・HOPE-X(H-II Orbiting Plane Experimental)計画中止(2003)
 ・GXロケット開発中止、民主党事業仕分け(2009)
 ・ISS宇宙補給機HTV(こうのとり)、H-IIBロケット開発成功(2009)

 ・イプシロンロケット開発成功(2013)
 ・H3ロケット開発成功(2024)


3.日本の有人宇宙飛行

 ・TBS 秋山豊寛 宇宙飛行士、宇宙ステーションミール滞在(1990)
 ・毛利衛 宇宙飛行士 スペースシャトル搭乗(1992)
 ・宇宙ステーション「フリーダム」がISSとして計画統合(1993)
  ・国際宇宙ステーションISS建設開始(1998)ー ISS最終建設完了(2011)
 ・スペースシャトル コロンビア空中分解(2003)
 ・ スペースシャトル退役決定(2004)
   ・ジョージ・W・ブッシュ、コンステレーション計画決定(2004)
 ・リーマンショック(2008)
 ・中国科学院、2030年に中国初の有人月探査発表(2009)
 ・バラク・オバマ、コンステレーション計画見直し(2010)
 ISS宇宙補給機HTV(こうのとり)、H-IIBロケット開発成功(2009)
 ・スペースシャトル退役(2011)
 ・NASA、アルテミス計画発表(2019)


4.日本の社会的背景

 ・バブル崩壊(1991-1993)、日本の科学技術関連予算の大幅な増加なし

 ・日本の生産年齢人口(15-64歳)のピーク(1995)
 ・北朝鮮、テポドン弾道ミサイル発射(1998)

 ・ネット時代の到来(Windows95(1995)、携帯電話imode(1999)、ADSL(2001))
 ・日本の省庁再編、文部省、科学技術庁合併(2001)
 ・中国のWTO加盟(2001)日本の製造業、競争圧力を受け始める
 ・JAXA設立(NASDA, ISAS, NAL合併、2003)
 ・内閣官房、初の情報収集衛星(IGS)打上げ(2003)
 ・少子高齢化、日本の人口ピークから減少に転じる(2008)
 ・三菱航空機 MRJの開発開始(2008)
 ・リーマンショック(2008)
 ・iPhone3G 日本発売(2008)、HTC HT-03A 日本初のAndroidスマフォ発売(2009)
 ・日本の家電産業の世界シェア喪失(2000年代後半~2010年代前半)
   ・三洋電機、ハイアールへの売却(2011)
   ・シャープ、鴻海による買収(2016)

 ・中国が日本を抜き、世界第2位のGDPになる(2010)
 ・3.11東日本大震災、福島第一原発事故(2011)
 ・アベノミクス・大規模金融緩和開始(2013)
 ・働き方改革関連法案 施行(2018)
 ・コロナウイルスによるパンデミック(2020-2023)


5.米国の民間宇宙開発

 ・冷戦終結・ソ連崩壊(1991)
 ・NASAの予算削減(GDP比0.5%以下)・計画見直し(1990-2000年代)
 ・SpaceX設立(2002), TRWがNGに買収(2002)技術者引き抜き
 ・Ansari Xprize、Space Ship One 成功(2004)
   高度100km以上の有人飛行を2週間以内に2回達成

 ・DARPAによる民間宇宙開発への資金流入(2000年代中盤以降, HTV Flacon関連予算)
 ・SpaceXがNASAのCOTSプログラムに選定される(民間宇宙輸送の拡大)(2006)

 ・リーマンショック(2008年9月15日)【歴史の転換点】
 ・SpaceX Falcon1 4号機の打ち上げ成功(2008年9月28日)【歴史の分岐点】

 ・Rocketplane Kistler、倒産(2010)(NASA, COTS計画候補社)
 ・SpaceX、Falcon9 開発成功(2010)
 ・SpaceX、Falcon9 第1段目の初着陸を成功(2016)
 ・SpaceX、Falcon Heavy開発成功(2017)
 ・SpaceX、Starlinkの打ち上げ開始(2019)
 ・SpaceX、有人宇宙飛行を成功(2020)
 ・SpaceX、Starship 初飛行(2023)


6.歴史的転換点及び影響大

 ・SpaceXの台頭(Falcon1-fligh4以降)、リーマンショック(2008)
 ・新冷戦構造(アルテミス計画、ロシア技術の排除)
 
 ・SpaceX(民間宇宙開発、再使用)とリーマンショックが、かなりの影響大
 ・政府主導による戦略的なアルテミス計画の参画、独自宇宙開発路線の中止
  ・アルテミス計画の安全保障協力的側面
   ・米国の中国ロシアに対抗する、各国との連携
     ⇔ 冷戦後の国際協調の象徴としてのISS
   ・無駄な宇宙開発で中国経済を疲弊?(21世紀版SDI?)
    ・現状、月面には直ちにカネになる要素はない。
   ・長期的には、人類・国家の活動領域の拡大として意味は有。

 ・人口減少と失われた30年(1990-2020)



7.一覧表

 → 2005年という時代の背景【1990-2025】(memo補足事項)

 ・冷戦終結・ソ連崩壊(1991)、NASAの予算削減(GDP比0.5%以下)・計画見直し
   ・宇宙ステーション「フリーダム」がISSとして計画統合(1993)
   ・National Aero-Space Plane(NASP/X-30)SSTO 計画中止(1993)
   ・DC-X Delta Clipper 計画中止(1995)
   ・X-33 Venture Star SSTO 計画中止(2001)
   ・X-38 ISS緊急脱出用クルーリターンビークル計画中止(2002)

 ・連戦終結・米露宇宙協力から、2014年クリミア危機へ
   ・シャトル-ミール計画(1994-1998)
   ・宇宙ステーション「フリーダム」がISSとして計画統合(1993)
    ・ISS建設(1998-2011)
   ・ロケットエンジン技術の輸入
     ・AtlasV:RD-180(2002, Antares(NK-33(AJ26-58))(2013)
     ・K-1(NK-33 or NK-43) 
                Rocketplane Kistler COTS採用, 倒産(リーマンショック)
   ・クリミア危機(2014)RD-180の代替手段の模索開始
   ・ウクライナ戦争(2022-)


 ・TBS 秋山豊寛 宇宙飛行士、宇宙ステーションミール滞在(1990)
 ・バブル崩壊(1991-1993)、日本の科学技術関連予算の大幅な増加なし
 ・毛利衛 宇宙飛行士 スペースシャトル搭乗(1992)
 ・宇宙ステーション「フリーダム」がISSとして計画統合(1993)

 ・日本の生産年齢人口(15-64歳)のピーク(1995)

 ・純国産大型液体ロケットH-II 開発成功(1994)・H-II 8号機打ち上げ失敗(1999)
 ・J-I 固体ロケット開発成功(1996)
 ・世界最大の固体ロケットM-V 開発成功(1997)・M-V 4号機打ち上げ失敗(2000)
 ・HOPE-X(H-II Orbiting Plane Experimental)計画中止(2003)
 ・国際宇宙ステーションISS建設開始(1998)ー ISS最終建設完了(2011)

 ・ネット時代の到来(Windows95(1995)、携帯電話imode(1999)、ADSL(2001))
 ・北朝鮮、テポドン弾道ミサイル発射(1998)

 ・9.11以後の対テロ戦争、イラク、アフガニスタン(2001-2014 (2021))
   大国間の戦争想定から対テロ戦争への移行

 ・F-2支援戦闘機 運用開始(2000)
 ・H-IIAロケット開発成功(2001)
 ・日本の省庁再編、文部省、科学技術庁合併(2001)
 ・中国のWTO加盟(2001)日本の製造業、競争圧力を受け始める

 ・SpaceX設立(2002)
  ・TRWがNGに買収(2002)、技術者引き抜き
 ・RD-180を搭載したAtlasV開発成功(2002)
 ・JAXA設立(NASDA, ISAS, NAL合併、2003)
 ・中国独自の有人宇宙飛行の成功, 神舟5号(2003)
 ・スペースシャトル コロンビア空中分解(2003)
 ・小惑星探査機はやぶさ(MUSES-C)打上げ(2003)
 ・内閣官房、初の情報収集衛星(IGS)打上げ(2003)
 ・Ansari Xprize
  ・Space Ship One、高度100km以上の有人飛行を2週間以内に2回達成(2004)
 ・京都議定書発効(2005)
 ・DARPAによる民間宇宙開発への資金流入(2000年代中盤以降, HTV Flacon関連予算)
 ・SpaceXがNASAのCOTSプログラムに選定される(民間宇宙輸送の拡大)(2006)
 ・Twitter社設立(2006)
 ・JAXAが月探査機「SELENE」を打ち上げ(2007)
 ・中国、ASATによる衛星破壊実験を実施(2007)
 ・米国、イージス艦とSM-3ミサイルにより、制御不能衛星USA-193を迎撃破壊(2008)
 ・SpaceX Falcon1の打ち上げ成功(2008)
 ・少子高齢化、日本の人口ピークから減少に転じる(2008)
 ・三菱航空機 MRJの開発開始(2008)
 ・リーマンショック(2008)
 ・GXロケット開発中止、民主党事業仕分け(2009)
 ・ISS宇宙補給機HTV(こうのとり)、H-IIBロケット開発成功(2009)
 ・中国科学院、2030年に中国初の有人月探査実施する計画発表(2009)

 ・iPhone3G 日本発売(2008)、HTC HT-03A 日本初のAndroidスマフォ発売(2009)
 ・P2Pベースの仮想通貨、ビットコインの誕生(2009)
 ・日本の家電産業の世界シェア喪失(2000年代後半~2010年代前半)
   ・三洋電機、ハイアールへの売却(2011)
   ・シャープ、鴻海による買収(2016)

 ・米国の軍事用無人スペースシャトルX-37 初飛行(2010)
 ・SpaceX、Falcon9 開発成功(2010)
 ・中国が日本を抜き、世界第2位のGDPになる(2010)
 
 ・3.11東日本大震災、福島第一原発事故(2011)
 ・コンステレーション計画後継として、NASAのSLSプログラムが承認される(2011)
 ・スペースシャトル退役(2011)
 ・SpaceXがISS補給ミッションに成功(2011)
 
 ・3Dプリンター技術が日本で話題になる(2012)
 ・NK-33(AJ26-58)を搭載したAntares開発成功(2013)
 ・アベノミクス・大規模金融緩和開始(2013)
 ・イプシロンロケット開発成功(2013)
 ・中国、静止衛星軌道付近で高高度衛星迎撃実験を実施(2013)
 ・クリミア危機(2014)、米国の宇宙戦略の転換、RD-180の代替手段の模索
 
 ・OpenAI設立(2015)
 ・AlphaGoが人間の囲碁プロを初めて破る(2016)
 ・SpaceX、Falcon9 第1段目の初着陸を成功(2016)
 ・トランプ大統領就任、新冷戦開始(2017-)
 ・SpaceX、Falcon Heavy開発成功(2017)
 ・働き方改革関連法案 施行(2018)
 ・NASA、アルテミス計画発表(2019)
 ・SpaceX、Starlinkの打ち上げ開始(2019)

 ・コロナウイルスによるパンデミック(2020-2023)
 ・SpaceX、有人宇宙飛行を成功(2020)
 ・ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 打ち上げ成功(2021)

 ・ウクライナ戦争(2022-)
 ・OpenAIがChatGPTを一般公開(2022)
 ・画像生成AI, MidJourney, Stable Diffusionが公開(2022)
 ・イーロンマスク、Twitter買収(2022)
 ・NASA, SLSロケット開発成功(2022)
 ・中国、天宮宇宙ステーションの完全運用開始(2022)
 ・生成AIの爆発的普及、企業での応用が急速に広がる(2023)
 ・SpaceX、Starship 初飛行(2023)
 ・H3ロケット開発成功(2024)






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